「本陣跡」、門の奥に本陣の遺構があるが、非公開。桶川本陣は、加賀藩・前田家などの宿所だった。埼玉県・桶川市指定文化財。
「矢部家住宅」、道路に面した店舗部分の「店蔵」と住居部分の「文庫蔵」からなる商家。店蔵は明治38年築。文庫蔵の鬼瓦に施された装飾は、”カラス除け”か?桶川市指定文化財。
「桶川稲荷神社」、桶川宿の人々の心の拠り所。拝殿前の石灯篭には、寄進した紅花商人24名の名が刻まれている。
江戸一番の力持ちといわれた三ノ宮卯之助が持ち上げたと伝えられている「力石:610㎏」が残る。
曹洞宗の寺院「大雲寺」の鐘撞堂、山号は龍谷山。足立坂東三十三カ所霊場の2番札所。弘治3年(1557)清越の開山と伝えられる。京都に近いので、上の寺とも呼ばれていた。
本堂に向かって左にある3体の地蔵菩薩のうち右端は「女郎買い地蔵」と呼ばれ、背中にカスガイが打ち込まれ、昔は鎖で縛られていたという。桶川宿の飯盛り女に会いに行ったという伝説がある。
「辻村みちよ博士の顕彰碑」、明治21年に桶川宿で誕生。緑茶に関する研究で、ビタミンC、カテキンを発見し、渋み成分タンニンの抽出に成功した。昭和7年(1932)に学位論文「緑茶の化学成分」で、女性初の農学博士の学位が授与された。
大雲寺からほど近い「五月寿司」で昼食をとった。大勢で食事をしながら談笑するのは久しぶりなので、喜ばれた。
お寺に近いせいか、2階に大広間があり、舞台までついていた。帰りに、「べに花饅頭」2個(こし餡・つぶ餡)が土産として配られた。